マネーボール(2011)/★★★★★

会話劇で魅せるスポーツ映画
マネーボール [DVD]
これがサッカー映画だったら怒るけど、野球自体にはあまり興味がないので試合の様子がほとんど出なくてもOK。
全体的に会話劇が中心でスカウト陣を相手にするところや監督との確執、若きアシスタントとのやり取りなどテンポの良さも含めてめちゃくちゃ楽しめた。
特に気に入ったのは

  • 名前を書いたマグネットをホワイトボードに投げながら告げる場面
  • トレード期限間際で選手を取ってくる駆け引きの場面

あたりか。


ほとんど出ずっぱりのブラッド・ピットも凄かったけれど、何と言ってもジョナ・ヒルの存在が際立っていた。
先日観た「僕の大切な人と、そのクソガキ 」でもそうだったけれど、ボンクラにしか見えないのにメチャメチャ頭のいい奴をやらせると右に出ない。本作でもその特性が遺憾なく発揮された役だったと思う。
ちなみに一番にクビにされると思っていた監督のフィリップ・シーモア・ホフマンが最後までクビにならないのはビックリした。
GMって選手の人事権はあっても監督の人事権がないのか、クビにするよりこき使った方が得策と考えたかは不明だが、これが映画に緊張感を与えるスパイスになっていると思う。
SEの使い方も巧い。
これは傑作!