ザ・タウン(2010)／★★★★☆

これは傑作です！

前作の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」でも感じたけどベン・アフレックってすごく頭がイイ人だと思う。
今回も舞台をボストンに置き地に足がついた感じがするのと、脚本がよく練られており見ていて全く目が離せない。
さらに今回はある程度のバジェットでも、アクション映画でも撮れる事を証明した。
ちょっとしたシーンや出てくる人達の顔つきや雰囲気が本当にリアルで、こういった細部が映画を豊饒なものにしていると思う。

ただ、主人公の立ち位置や結末をみるとやっぱり「グッド・ウィル・ハンティング」を書いた人だなと思わせる。
"イーストウッドの後継者"という表現を見たが、卒のない手堅さやエンタテイメント性からむしろ伊丹十三がデビューした頃の勢いを思い出させる。
これは傑作です！