恋とニュースのつくり方(2010)/★★★★

テンポ、キャラクタは申し分なし。
恋とニュースのつくり方 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
マスコミ物特にTV局物は大好物!
「ブロード・キャスト・ニュース」「アンカーウーマン」「トッツィ」などなど。
この作品もテンポの良さとセリフの巧さで思い切り楽しめました。
主役のレイチェル・マクアダムスのキュートさに目が離せず、ハリソン・フォードダイアン・キートンの掛け合いも楽しい。
ダイアン・キートンのはっちゃっぷり。ハリソン・フォードが登場するシーンの仏頂面。視聴率の道具?にされるお天気おじさん。そのほかに魅力的なキャラが山ほど登場して、これでもかと楽しませてくれました。

ただ、後半の展開に不満があります。1つはハリソン・フォードがわざわざ取材に行くのではなく、偶然のアクシデントを持ち前のジャーナリズム精神でスクープにするような展開にして欲しかった(例えば中継中に山火事が発生し、ハリソン・フォードが番組を投げ出して救助するが逆に視聴率が上がるとか)。
知事の汚職じゃ視聴率も上がらないし、なにより観ていて爽快感がありません。

もう1つは転職を引きとめるのがハリソン・フォードの料理って事。そんなんじゃ全然引き留めになりません。
ではどうするか。直前に孫の話が出てきたんだから、ここは孫を出すでしょ。孫を。
さらにクライマックスは転職話ではなく、全然馴染まないハリソン・フォードの人間味を引き出し、チームの一員として迎えるところで終わって欲しかった。
(実は孫もハリソン・フォードの凄さを認めていたとか、朝番組でも報道番組にまけない重要さがあるとか、そんなエピソードで泣かせて欲しかった)

まあこれらは好みの問題と言える部分で、このジャンルとしては十分楽しませてもらったので満足です。