プレシャス(2009)/★★★★

思っていたより真摯な作り
プレシャス [DVD]
この映画を初めて知ったのは2009/12/24のキラキラでした。
その間にアカデミー賞受賞(助演女優賞:モニーク、脚色賞:ジェフリー・フレッチャー)があり、日本公開があり、今ではすっかりに熱が冷めた感がありますが、ようやく観ることができました。

観る前はもっとあざとい映画かなと思っていたのですが、思ったより真摯な印象を受けました。たぶん主人公の妄想シーンが物語が進むにつれ少なくなったことによると思います。
最低の物語を最高の明るさで告げる(語る)という手法は「嫌われ松子の一生」を思い出しますが、こちらは嫌なことを忘れるための装置として使われている点が違います。


評価の高かったモニークですが、確かにここまでやれば文句のつけようがありません。むしろモニークあっての映画だと思いました。
ただ、あまりにも出来事がショッキングすぎるのと、母親の虐待演出が過剰すぎてて感情移入しづらい面もあるのかなと思いました。