月に囚われた男(2009)/★★★★
「惑星ソラリス」も「サイレント・ランニング」も観たことない私ですが、終盤が「真夜中のカーボーイ」になっているのが大感動。
全編サム・ロックウェルのひとり芝居で、つい先日「アイアンマン2」を観てイマイチなんて思ってしまってすみません。(私が一番印象にあるのは「チャーリーズ・エンジェル」の変な悪役ですが。)
ここでのサム・ロックウェルは凄いの一言。観てて全然目が離せないし一人で何役もこなすので本当に別人のように見えます。
さらにこの”1シーン1セット”方式って最近はあまり見かけないので、久しぶりにSFらしいSF映画を見た!という満足感がありました。
コンピュータがやたらと汚かったり、月ってこうやって生活するんだという日常の細かいディテールがたっぷり観られるのが素晴らしい。
昔はこういった低予算SFってたくさんあったような気がするんですがねぇ。とつい言ってしまうような小品ながら心に残る佳作でした。