スラムドッグ$ミリオネア(2008)/★★★★

努力は買うがいまひとつノれない
スラムドッグ$ミリオネア [DVD]
今年のアカデミーが過ぎてからようやく昨年のアカデミー作品賞を観る事ができましした。
とてもいい作品だし、よく撮ったなぁと感心もしましたが、残念ながらあまり心に響きませんでした。
1つはあまりにも有名になりすぎて、見る前から物語の構造を知ってしまっていたこと。(この映画の構造を知っていると知らないとでは大違いですね)
2つ目はそれまでの問題がまったく判らなかったのに、最後の問題だけ(ホント最後だけ)答えを知っていたということ(かなり感動が目減りします)。
3つ目は子供時代の凄惨さに比べてあのエンディングはないだろうということ。
むろん、こんな話があるとは思っていませんが、これじゃ殺されたアノ人や視力を失ったアノ人、ケリをつけたアノ人は浮かばれないんじゃないかと。
(最後のライフラインの使い方も読めたし)

歴史や出来事と絡めてインドの今を映す狙いはよくわかりますが、なんかアザとい感じがしてちょっと評価は低めです。
ただ、これだけの作品をよく撮ったなぁと努力は十分に買います。