デューン/砂の惑星(1984)/★★★★★

ゴシックSFの金字塔。こんな映画はもう作れません
デューン/砂の惑星 劇場公開版<ニュープリント・スクイーズ> [DVD]
「スターウオーズ」から始まったSFブームの対極にあった作品だと思う。
監督は「エレファントマン」のデヴィッド・リンチ。プロデューサーは「キングコング(1976)」「フラッシュ・ゴードン(1980)」のディノ・デ・ラウレンティス
とにかく出てくるビジュアルが強烈で、一度見たら忘れられない。

その中でも空気デブことハルコネン男爵(ケネス・マクミラン)が強烈。
顔の右半分がひどい皮膚病で反重力スーツで宙に浮かんで移動する。”蛙のジュース”を好み男色家で残忍な性格。
もう1つは砂の中に生息する巨大ミミズこと”サンドワーム”。
トレマーズ(1989)」はこれのパクリですな。「風の谷のナウシカ」の王蟲もこれにかなり影響を受けたと思います。
(あとスターウオーズIIIのアリ地獄もよく似てます)

そのほかにも、”ヴォイス銃”とか”体を包むバリア”とか”青い目”とか”2つの月”とか後のSF映画に実に多くの影響を与えた事がわかります。

137分という長さでありながら、時間足らずで最後は一気に物語が進むので、どうせならTVシリーズにして欲しいのですが、逆にハルコネン男爵などはTVに出せない。指輪物語のように3部作ぐらいにして欲しいです。