makeing of ヒストリ・オブ・バイオレンス

ヒストリ・オブ・バイオレンスのDVD特典。
メイキングとしてはとても丁寧に作られており好感が持てます。

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２つのSEXシーンはもともと脚本になかったものをクローネンバーグが追加したとの事。
作品中でも重要な位置を占めており、妻のエディは最初はトム・ストールと次はジョーイ・キューザックが相手になっています。
これを観て気がついたのですが、印象的な２回目の階段SEXシーンでも途中からは妻の方から誘っているんですな。
気がつきませんでした。
これがラストシーンの妻の涙へと繋がっていく。
つまり全く違う２人の男。そのどちらにも惹かれている妻がいるわけです。

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クローネンバーグはリハーサルというものはせず、現場に入ってから演出方法を考えるそうです。
助監督を筆頭にスタッフは大変でしょうね。
実際、メイキングでも妻役のマリア・ベロの提案で洗面所のセットを急ごしらえで作る場面が収録されています。
そのためか、同じスタッフを使うことが多いとのこと。
近年のクローネンバーグ作品では演技力が確かな役者が多いこともうなづけます。
リハーサルをしないことで有名なスピルバーグやスタッフを身内で固めるイーストウッド監督を思い出しました。

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クローネンバーグ組はとても雰囲気がよく、みんなで魚のＴシャツを着る日（フィッシュ・フライデー）や何かの投票をしている姿も納められています。
出来れば過去の作品の映像もところどころに入れて欲しかったのですが、権利関係などで難しいのだと思います。

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その他DVD特典として、削除された「シーン４４」というのがあり、その内容やクローネンバーグの解説、さらにはメイキングもついていましたが、それほどではありませんでした。