スプラッシュ(1984)/★★★★

コメディのお手本のような作品
スプラッシュ 特別版 [DVD]
記念すべきタッチストーン第1作であり、トム・ハンクスのキャリアの第1歩でもある。
さらに、ロン・ハワード監督の最初のヒットであり、製作のブライアン・グレイザーのヒットでもある。
本作と「ブレード・ランナー」で強烈な印象を残したダリル・ハンナはこれを超える役に恵まれず、20年後にアイ・パッチをしてユマ・サーマンを死闘を繰りひろげることになるとは露知らぬ時代。

改めて見直すと、脚本の素晴らしさに感心する。
だめだめエロ兄貴(ジョン・キャンディ)や敵役となるアホ科学者(ユージン・レヴィ)を筆頭にお約束のドアマンやデパートの電器売り場の店員など、キャラクタが際立っており無駄がない。
さらに、こんなにキュートな”人魚”がいれば当たるのも当然という気すらしてくる。
(あと、オープニングの秀逸さも挙げておきます)

この当時、ファンタジー系ラブコメというジャンルがあり「マネキン」「ビック」「ある日どこかで」なんかが思い出される。

ロン・ハワードは「アポロ13」「身代金」「ビューティフル・マインド」「フロスト×ニクソン」などのドラマ系監督だが、初期の頃は「ガン・ホー」「バックマン家の人々」「ザ・ペーパー」などといったコメディの佳作をよく撮っていた。

ダリル・ハンナのナイスバディも見られます。