座頭市物語(1962)/★★★★★
とにかく面白い
勝新版座頭市シリーズの記念すべき第1作。
じつは座頭市シリーズをまともに見たことがなかったのですが、いやぁ面白かったぁ。
オープニングで市が橋を渡るのに這って渡るあたりでなるほど。次に盲目であることを逆手に取った賭場の手口に感心。さらにお互いが騙しあいのような親分と市の人間関係から、やがて敵となる浪人との釣りのやり取りなど、どんどん話が進んでいく。
そもそも96分と短いからだれることもなく、昔の映画にありがちなダルさがないのがいい。
天知茂の用心棒もいいが、何といっても勝新太郎の市がよく少し足りないように見せかけて、突然ドスを利かすあたりがなんとも楽しい。
また、最後に市が親分に逆らって「渡世人には渡世人の筋がある」と啖呵を切るあたりなど、もう拍手喝采でございます。
さすがに26作全部を観る気はないが、これから何作か見てみよう。
ちなみに、モノクロでした。