洋画劇場

木曜洋画劇場の2000回記念スペシャルの紹介記事を見つけたのですが、その懐かしさに泣けました。(ちなみに私は地方出身なので上京するまではテレビ東京を見たことがありません。あしからず)
『テンタクルズ』『エマニエル夫人』『グリズリー』『黄金のランデブー』『合衆国最後の日』『エンブリヨ』『ゾンビ』ときて、『さよならミス・ワイコフ』!。
まさに洋画劇場が娯楽の王様であった時代ですね。


しかし、2000回記念が「ジョーズ」「ダニー・ザ・ドッグ」「ブレイド3」「フライト・オブ・フェニックス」「ランボー」「戦場にかける橋」ってどうなんでしょうかね。全然"記念"になっていない普通のラインナップ。まあ、らしいといえばらしいのですが(笑)
どうせなら過去の視聴率TOP30から選ぶぐらいの気構えが欲しかった。そこで私がお勧めするラインナップ。
「エマニエル夫人」「テンタクルズ」「十戒」「ヒッチハイク」「流されて・・・」「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」「グラン・プリ」なんてのはどうでしょう。
いや、ただ単に自分が見たいものを並べただけですが・・・。


調べていたら日テレの「金曜ロードショー」も20周年記念としてサイトに視聴率ランキングがのっていました。
こちらは見事にジブリばかり。月に1本は流してますからね。でも放送されるとつい見ちゃうんです。ホント悪循環ですね。


最近洋画劇場が復活しているのがTBS。おとといは「ダイ・ハード3」をやってました。(先週は「シュレック2」)。タイアップばかりでTBSのセンスが感られません。まあ金儲けの固い意志だけは感じますけど。


かつてのTV映画放送枠を調べてみました。

荻昌弘さんといえばショーンコネリーとか高島忠夫さんといえばジャッキー・チェンなど、放送枠にも色がありました。また水曜日はニニ・ロッソ、土曜日は和田誠さんのオープニング。日曜日はソー・イン・ラブ。それぞれに特徴があり、それが一週間のリズムにもなっていたと思います。


TVで映画を放送する弊害として無残なカット、ところどころに入るCM、ひどい吹き替え、画面のサイズや音響などがよく言われます。映画は映画館で見るものだと。
実際オリジナルを観た後だと「えっー!こんなズタズタの状態で観たとは言って欲しくない」と思うことはあります。あと話題作りのためとしか思えない吹き替えのキャスティングとか。
でも、私はそれほど嫌いではありません。
第1に家族で一緒に見ることが出来ますし何より手軽です。「ジョーズ」を観た後で子供が夏休みの旅行を嫌がったり(この時は海でした)「トレマーズ」の怪物をカバだと言ったり(確かにそう見えます)「シンドバット 七回目の航海」で骸骨や一つ目巨人の戦いを楽しんだり。
「ゴースト」ほど、"よい事をした人は天国に行ける。悪いことをしたら地獄に行く"という教訓をわかりやすく説明した映画はないと思います。
(ポケモンドラえもんはそういったことは教えてくれないのです)


BS・CSやDVDが普及した現在、ゴールデンタイムに映画を放送する意義が薄れているのは判りますが、こうやって楽しみにしている人がいる限り洋画劇場は続いて欲しいと思います。

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参考

■木曜洋画劇場2000回記念スペシャル - allcinema
allcinemaの特集記事。まるで(映画)秘宝の記事のような"漢"っぷりに涙。

■木曜洋画劇場2000回記念スペシャル - テレビ東京
オフィシャルサイト

■視聴率TOP30
木曜洋画劇場の視聴率TOP30。「エマニエル夫人」をTVで流していた時代があったことの証明。
そのほか70年代、80年代のB級映画がわんさか出てきます。映画という衣に包まれたポルノをみる楽しみに、世の男どもがチャンネルを回していた時代がありました。

■金曜ロードショー20周年特別企画 20年のベスト30ランキング
ジブリと「釣りバカ日誌」ばかりのランキング。みんな「釣りバカ日誌」って好きなの?

■金曜ロードショー バックナンバー
ジブリ作品が毎月放送されているのがよくわかります。

■日本のテレビ番組一覧 - Wikipedia
Wikipediaに詳しい説明がありました。