デート・ウィズ・ドリュー(2007)/★★★★

主人公の人柄で魅せる。アメリカ版友達の輪。
デート・ウィズ・ドリュー [DVD]
ブライアンは熱烈な"ドリュー・バリモア"のファンでその日暮しのフリーター。
クイズ番組で$1,100を獲得し、その金を生活費でない何かの為に使いたいと考える。そして思いついたのが30日以内にドリューとデートをするドキュメンタリーを作るもの。
まずは撮影機材が必要だと近くの家電量販店でビデオカメラを返品することを前提に購入する。そう、30日とはビデオカメラのクーリングオフ期間なのだ!
ブライアンの作戦とは友達のつてを頼って、コンタクトを取るというもの。友達の知り合いの(また知り合い)を頼ってたどり着こうと悪戦苦闘する。果たして結果は。


ストーリー自体がお楽しみなので詳しくはかけませんが、協力してくれる人もいれば、期待だけ持たせて音沙汰なしの人もいる所が、ドキュメンタリらしさを感じさせます。
本作の魅力はなんと言っても主人公のブライアンの人柄でしょう。本人は真剣なのに、横から見るとすごいマヌケな感じが、一歩間違えればストーカーになりそうなこの挑戦をユーモラスなものにしています。


また、このブライアンがものすごい貧乏で銀行の残高不足で親から100ドル(12,000円)送金してもらいますが、その受け取りに四苦八苦する様子が印象的でした。
ユーモラスといえば、時々脱線するのも楽しくて、そんなことしてる場合じゃねぇだろーと観ているほうも思わず突っ込んでしまうような場面が随所にあります。


とても素人編集とは思えないので、かなりプロの手も入ってるでしょうし、やらせもあるような気もしますが、とにかく楽しいドキュメンタリ映画。
サラッと観られて元気が出る。そんな作品でした。