イノセンス/★★★★

だんだん癖になってきました
イノセンス スタンダード版 [DVD]
メイキングで監督が言ってます。

「新しいものを受け入れるには時間がかかる。
映画が好きだというのは、過去の映画のあの場面この場面が好きなだけであって、
これから生み出される映画が好きなわけじゃない」

ホントですね。監督。


以前、2004年アニメ対決で、「ハウル」「イノセンス」「スチームボーイ」のどれもイマイチだと
書きましたが、「ハウル」「イノセンス」はじわりと効いてきました。

今回DVDで改めて「コメンタリ」「メイキング」「押井×鈴木対談」と見ましたが、
特に「押井×鈴木対談」は色々と示唆に富んだ内容だったと思います。
鈴木さんの指摘で面白いものがありました。

たまたま「ハウル」と「イノセンス」の両方の製作過程に携わることができて、
非常に面白い思いをさせてもらっている。
二人ともアプローチは全く違うのに、行き着く先は同じことを言っているのではないか?
それは「家族制度が崩壊しつつある現代でだれと一緒に暮らすか(生きるか)」ということだろう。
結局、人は一人では生きられないからだ。
で、宮さんは「(家族の枠を超えて)みんなで暮らす」と言っていて、
押井さん(君)は「犬と暮らす」と言っている。
そこが面白い。


ただ、そういった内容を聞かされた上で再度本編を見ても、
セリフの難解さや映像の凄さに目を奪われて、やはり肝心のテーマがやっぱ分かりませんでした。


何度も見ることになると思うので、また感想を書きたいと思います。