マイアミ・バイス／★★★

セミドキュメント・麻薬潜入捜査官

ＴＶシリーズの映画化と思わず、麻薬潜入捜査官のセミドキュメンタリとして観る事をお勧めします。

「コラテラル」と同様に、なぜ捜査官なのにジェット機が操縦できるのか？とか、なぜすぐに敵のアジトが判るのか？とか、そもそも情報漏洩の問題はどうしたのか？など突っ込みどころは満載ですが、ロケによる場の雰囲気と役者たちの力量で最後まで緊張感は途切れることはありません。４つもあるラブ・シーン以外は。

警察官が相手に惚れてしまう話はジョン・バダム監督の「張り込み」にも似ていますが、本作では早々とくっついてしまい、ドラマとしてあまり盛り上がりません。
ただ、この２人の様子がとても自然な感じに見えました。特に別れの場面はあまり多くを語らず静かに別れるところ良かったです。
ただし、演出というよりコン・リーが英語をあまりうまく話せないからという気もします。

コリン・ファレルがしゃがれ声にしてワイルドな感じを出しているのもいいですが、先日観たばかりの「ドリームガールズ」に出ていたジェイミー・フォックスの"へちゃむくれ顔"に慣れてきて、実は凄い俳優なんじゃないかと思えるようになってきました。