森のリトル・ギャング/★★

これは感情移入できない
森のリトル・ギャング スペシャル・エディション [DVD]
なにげにみんなから無視されてない?この映画。
これは『ヤクの売人の話だ!』(ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記 - ブルース・ウィリスがアライグマを演じるアニメ)とは町山さんの弁。
これが頭にあったからか、見ている間中違和感が付きまといました。


流れ者の詐欺師が街の人々をだまそうとして逆に更生する話であれば、もっとRJ(詐欺師)をマヌケにするか、騙すこと自体に必然性を持たせないと、感情移入しづらくないですか?。
私だったらRJの息子が熊の人質に取られるとか、RJはチップスだけ欲しかったのに街の人々がいっぱい盗んでしまって、返すのに大慌てするとか。そんな話にしますけどね。
ところが、この映画では本当に無垢な人たちを騙そうとするので、ハッキリ言って不快です。。


ドリームワークス製のアニメは毒をオブラートで包んで見せるところがミソなんですが、どうやら今回は毒の使い方を間違えたようです。


あと、忍び込むところは絶対にスパイ大作戦の音楽を使って欲しかったなぁ(シュレック2では使っていたはず)。

余談だが、ドリームワークス製作映画の2006年の全米興行収益(Box Office)を調べてみた。
11:Over the Hedge(森のリトル・ギャング)$155M
19:Dreamgirls(ドリームガールズ)$100M※公開中
41:Flushed Away(マウス・タウン ロディとリタの大冒険)$64M
92:She's the Man<未>$33M
93:Flags of Our Fathers(父親たちの星条旗)$33M

森のリトル・ギャング」の位置としては、「カーズ」(2位)「アイスエイジ2」(7位)「ハッピーフィート」(8位)よりは下だが、「オープン・シーズン」(24位)「モンスター・ハウス」(32位)よりは上。まあ順当な位置にいるのではないでしょうか?
でもアカデミーのノミネートは「カーズ」「ハッピーフィート」「モンスター・ハウス」。


それより「M:I:III」(14位)「ディパーテッド」(15位)「ブラダを着た悪魔」(17位)よりも上というのが、興行収益ベスト10というとアニメがずらりと並ぶ邦画とよく似てるかも。