仔鹿物語/★★★★★

グレゴリー・ペック大草原の小さな家。最後は思わず。
仔鹿物語 [VHS]
今週の午後のロードショーは「グレゴリー・ペック特集」。
私は「オーメン」や「ブラジルから来たの少年」で強引で強面の印象が強いが、「アラバマ物語」や本作での芯は強いが同時にやさしさも備えている役柄で素晴らしい功績を残しているようだ。
実は500円DVDが出たときに押さえと思って所有しているのだが、どうしても城達也さんの吹き替えでないと見る気がしない(じゃなんで買ったんだと言われそうだが)ので、こういった放送は本当にありがたい。
森の中で暮らす一家の日常を描いた作品で「大草原の小さな家」のようなもの(と言っては失礼かもしれないが)で自然との闘いや町の人々との交流が描かれる。

一家はすでに小さい子供を二人も亡くしており、残った息子に対してうまく接することができない母親とそれをいわたるように見守る父親、そして天真爛漫な息子の関係が見ていて緊張感があり、ラストの抱擁には感動させられた。

ちなみに私はこれを義父と息子(9歳)と見たが、義父は「おお懐かしいなぁ!」と言い、息子は途中で飽きちゃいました。
この映画、現代では「大人の見る映画」になってしまったようです。