ジョー・ブラックをよろしく/★★★★

意外と面白い
ジョー・ブラックをよろしく [DVD]
死神が死んだばかりの人間(ブラッド・ピット)の姿を借りて、これから死を迎えようとする大富豪(アンソニー・ホプキンス)に付きまとう。ところがその男は大富豪の娘(クレア・フォーラニ)が、男が死ぬ直前に好きになった人だった。姿は同じでも中身は別人の男に戸惑う娘。やがて死神も娘が気になりはじめ、最後は死の世界に連れて行くと言い出す。

よく練られた脚本で死神とその回りの反応にくすりとさせられた。酷評されたブラビの一人二役も結構雰囲気が出ていたと思う。

実はここ(ジョー・ブラックをよろしく)の批評を見て、私も同じ違和感を感じることが出来るかと思ったが、残念ながらそこまでの鑑賞眼はないようだ。確かにコーヒーショップのシーン(とその直後のシーン)はよく出来ており、引き込まれたがそれ以降のシーンが長い。それももっと刈り込めるのにわざと編集で切っていない感じを受けた。ただし、プールや病院、会議室などいいシーンもいっぱいあり、それなりに楽しむことが出来たのだが・・・。

もっと気に入ったのは娘役のクレア・フォーラニ。どうも、ティア・レオーニ(「ディープ・インパクト」)やグウィネス・パルトロー(「愛しのローズマリー」)など痩せていてどこか不幸そうな女性が好きらしい>わたし。

このクレアのキャリアを見ると本作以外で目に付くのは「ザ・ロック」ぐらい。もっと活躍して欲しいと思う。<1/20追記>
死んだ男の姿を借りるのは「天国からのチャンピオン」という秀作があり、本作もリメイクらしい。いかにも30年代風のシチュエーションで、これを現代風にリメイクするには今回のようなシリアス路線でないと通用しないかもしれない。
こちらhttp://csx.jp/~piki/claire.htmlに写真がありました。あのヌードの映画は何だ。知りたい。知りたい。