RONIN/★★★

懐かしい香りのするアクション大作
RONIN [DVD]
ロバート・デ・ニーロジャン・レノ共演のアクション物。CGなど使わない本物のカーアクションの迫力をたっぷりと楽しむことができる。なんか70年代の香りがするなぁと思ったら監督がジョン・フランケンハイマー(「フレンチ・コネクション2」「ブラック・サンデー」)だった。
ヨーロッパの狭い町を舞台に延々と繰り広げるカーアクションは凄いの一言。ただ長めにも感じられ、その分ドラマが薄くなってしまったのが残念。またスーツケースの中身がわからなかったのも気になる。

あれはマクガフィン(観客に興味を持たせるが、ドラマ上意味を持たないもの)なんだという意見もあるが、であれば途中で消えるべき。最後まで残っているのに「意味はないんだよ」では見る側が欲求不満になるだけでは。

ロバート・デ・ニーロジャン・レノはさすがの迫力で素晴らしい(見ていてデ・ニーロの腕から銃が飛び出してきそうな気がするのはご愛嬌)
また紅一点のディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)はトゥルーマン・ショーで思い出の恋人役で出ていた人でカーチェイスシーンでの表情は実にうまくアクションを盛り上げていたと思う。

ただ、なぜ今これを作ったのかは気になるところ。(同じヨーロッパを舞台にしたアクション物でも「ボーン・アイデンティティー」ではちゃーんと00年を感じさせてくれたのに)、よって★一つ下げる。