アンブレイカブル/★★★

緊張感はさすが
アンブレイカブル [DVD]
シャマラン監督第2作。正直面白いとは思わなかったが、画面全体からにじみ出る緊張感はなかなかのもの。
ただ、とても好きなシーンがあって、それはブルース・ウィリスが自分が不死身だとだと気がついて人の多いところに出るシーン。通りがかった人の悪事(それも生理的に嫌悪感を抱かせるようなものばかり)をフラッシュバックさせながら、より多くの人と触れ合おうと手を広げる。音楽と相まって何度も見返したくなる名シーンだと思う。
3作目の「サイン」でもそうだが、シャマラン監督の特質(資質)は決して最後の落ちにあるわけではなく、そこにいたるまでのサスペンス(緊張感)に尽きるのだと思う。その意味で正統派の「現代のヒッチコック」としてこれからも作品を生み出していくのではないかと思った。