荒野の七人/★★★★★
簡潔な脚本に裏打ちされた西部劇の傑作。
いまさら語る必要もないほどの傑作だが、今回DVDで見て改めて思ったことをピックアップ。
- シネスコサイズではじめてみたが、画面構成がよくできていることに気がつく。どのショットも構図がいいのだ。
- 7人の中で一番好きなのはブロンソン。子供好きのガンマンという設定もも面白いが、最初の登場シーンのコミカルさも光る。逆に期待した割には光らなかったのはコバーン。こちらも登場シーンがいいだけに決闘場面で見せ場がなかったのは残念。
- メイキングではマックィーンがセリフのなさを補うために小さい演技をして少しでも目立とうしていたと証言されている。確かに本編を見るといつも帽子で遊んでいるのが可笑しい。
- 同じくメイキングの中で、「この作品がそれまでの西部劇を変えた」といっているが、私にとってはこれが”西部劇”なので、何が違うかわからなかった。
- 脚本では思い切った省略がされており、これが全体のテンポをあげ娯楽作としての質を高めている。映画としてもまさに「一級品」だと思う。
- このDVDで一番うれしかったのは吹き替え。この作品はやはり吹き替えでみたい。