不機嫌な赤いバラ／★★★

よかったよー

わがままいっぱいでやたらと誇り高い元大統領夫人（シャーリー・マクレーン）とそれに振り回されるシークレットサービス（ニコラス・ケイジ）の反発しあいながらもやがてお互の心が触れ合う様子を描く。
シャーリー・マクレーンのわがままでありながらニコラス・ケイジへのまなざしの暖かさがよく、またそれを受け止めるニコラス・ケイジもいい。（こういう受けの演技をさせると本当にうまい）

ただ正直言えばもっと泣かせてほしかった。映画の中頃に二人が心を開きあう場面があるのだがなんとなく流れてしまい、その後の図書館の落成式のシーンも消化不良のまま。それなのに最後のヤマ場だけはやたらと派手になってしまう。中盤のテンションが保てればいい佳作になっただろう。
監督はヒュー・ウィルソンで「ポリスアカデミー」を撮った人。どこかテレビ的な匂いのする人である。