ダーティハリー3/★★★

すっかり明るくなった新生ハリーに拍手
ダーティハリー 3 [DVD]
1作目で反体制、2作目で保守派に転向したハリーは、3作目ではとうとうバズーカをぶっ放すアクションスターへと昇華した。しかも相棒は自分が面接させられた新米の女性警官という道具立て。口癖が「やれやれ」、自ら「ダーティハリー」と名乗り、新米警官とデートし、あまつさえ淡い恋すら匂わせる。
これまでの深刻なムードから一転、実にあっけらかんとしたアクションムービーに変身し、77年の正月映画として我々世の男どもの溜飲を下げる正義のヒーローとして現われた。
※なお、シリーズ中この作品だけ音楽がラロ・シフリンではなくジェリー・フィールディングが担当。明るいムードに貢献している。

相棒となる逆八の字眉毛のタイン・デイリーはのちにTV「女刑事キャグニー&レイシー」のレイシーとなりお茶の間の人気者になった。