流星/★★★★

ありきたりだけど泣けました
流星?THE KID? [DVD]
レスリーチャンを見るのは初めてだが、冴えない風貌がドラマに真実味を持たせており、素直に感情移入する事ができた。

敏腕の証券アナリストのウェイが大暴落で失業した日に、住んでいたヨットに赤ん坊が捨てられていた。そのまま港のはしけに置いてきたがいつの間にか大雨降ってきて、赤ん坊を病気にさせてしまう。これがきっかけで赤ん坊を育てる決心をした4年後に話が展開する。
その日暮しをしながらも子供と一緒に楽しく暮らしていたウェイとミン。その周りには何くれとなく面倒を見てくれる大家とその大家に気があるのに文句を言うことしか出来ない警官、ウェイにほのかな思いをよせる近所の娘などがいる。
そこに実の母親が息子と知らずに、関わりあってほぼお約束の展開を見せる。子供を捨てた回想シーンなどに代表されるように、ストーリーにひねりはまったくなくわかり易過ぎる展開はまるでTVドラマのような作りになっている。

本来サイドストーリーのはずの大家と警官の恋の方が巧くて最後は大泣き。そのまま母親の告白やウェイと子供の別れなど涙腺が緩みっぱなしで気持ちよく泣かせてもらった。

最後にレスリーチャンのちょっとした仕草(抱っこするところや熱いものを冷ますところなど)が巧くって、本当に小さい子がいるのかなと思わせた。意外と拾い物だった。