007 トゥモロー・ネバー・ダイ <特別編> /★

プロスナン=ボンドの2作目。不満だー!
007/トゥモロー・ネバー・ダイ〈特別編〉 [DVD]
劇場で最初に見たのが「私を愛したスパイ」で、ムーア=ボンドが刷り込まれている私にとって、同じような路線のプロスナン=ボンドは結構気に入っている。
そんなプロスナン作品なのに本作を見落としていた事に気がついて、あわてて借りてみた。

正直、なんか盛り上がりにかける展開で、悪役がメディア王といのはいいが、どうにも小粒すぎる(アチョ、アチョとか言ってるし)、さらに若い手下のオットーはさらに影が薄くて、これが全体を盛り下げる原因にすら見える。後半、ミシェル・ヨーとの二人三脚が始まるとなかなか楽しくなるが、だったら最初からこのペースで行って欲しかった。
遠隔操作のBMWはウソ過ぎていただけないし、お色気が少なすぎて007っぽくない。
音楽はデービッド・アーノルド。まるでジョン・バリー時代に戻ったかのような懐かしい旋律の嵐だが、私は逆にオリジナリティが感じられなかった。(まあ、007音楽で言えば酷評されている「ユア・アイズ・オンリー」が私のベストなので、他の人とは違うかもしれないが)

とにかく、全編にわたって何かが足りない。それが気になってもう一度見てしまいそうな作品でした。