アンダー・サスピション／★★★★

ハックマンとフリーマンの演技合戦。作品はもう一息。

ジーン・ハックマンとモーガン・フリーマンの火花を散らす演技合戦が見所の密室サスペンス劇。２件の殺人事件の容疑者である弁護士のハックマンと論理的に証言をくずし、冷静に追い詰めていくフリーマン。もう一人の鍵となるハックマンの妻のモニカ・ベルッチ。俺俺刑事のトーマス・ジェーンの演技は緊迫感があり、どれも文句なし。
演出もフラッシュバック的に回想シーンを入れ、二転三転する展開をビジュアルに表現している。
ただし、このストーリーの転機となる重要なシーンがいまいちわかりづらく、見た後の爽快感がない。雰囲気は決して悪くないのだからもうすこしわかりやすくしてもよかったのではないか？主役二人に演技に頼りすぎた（あるいは任せすぎた）のかもしれない。