プレデター2/★★

見ていてなぜ?が消えない。秀作に成り損ね。
プレデター2 [DVD]
前作が狩人が森で狐を狩っているとすれば、狐小屋にきた狩人は何をするのか?というテーマなのに「何」が分からなかった。普通に考えれば「毛並みのいいやつ」とか「大きいやつ」とか「強いやつ」とか目標を決めて狩りをするはずだ。そこにサスペンスが生まれ謎解きがあり狩られる側も緊迫感が増す。特に前作をみた観客はプレデターの正体を知っているわけで、2の登場人物の困惑ぶりに感情移入しやすいはずだ。
ところがこの映画では政府機関の調査隊により、居所も行動パターンもバレバレでまるで人間がプレデターを狩っているようになってしまった。これでは逆だ。また、せっかくLAに現われたのに行動範囲が狭すぎて、前作のジャングルよりも狭く感じるのもマイナス。
エイリアン2を見習ったのだろうが、半端に予算をかけたために出来も中途半端になっている。予算を削ってサスペンス調に徹したほうが小粒ながらいい作品になっていたのではないか?エイリアンの逆(1がアクション、2がサスペンス)をやればいいのだ。
ただラストに仲間が出てくるのは面白かった。

と、これだけけなしたにもかかわらず、AVPパックでエイリアン2が欲しくてプレデター2も買ってしまった(この作品に思い入れはないのに!)。DVDで見直しながらどうすればよかったかを改めて考えてみたい。