エース・ベンチュラ/★★

展開もくどいコメディ。Sヤングのひどい使われ方に唖然。
エース・ベンチュラ [DVD]
ジム・キャリーの初出演作。演技がクドイのは楽めたが、途中で犯人がわかってしまい展開の遅さにいらいらした。

ただ部分、部分はいい。マスクで知れ渡ったオーバーアクトはもともとこの映画で発案され、マスクのような特撮を抜きにしても見せられる芸に昇華しようと狙っている。”ペット探偵”というアイデアも悪くない。過剰さを引き立てるためのまじめな表情に”トゥルーマン・ショー”や”マジェスティック”を感じることもできる。

監督は「ナッティ・プロフェッサー」「パッチ・アダムス」のなど、コメディを中心に撮っているトム・シャドヤック。この後「ライアー ライアー」で再びジム・キャリーと組むことになるが、ライアー ライアーの断然良くなっているので監督としての腕を上げたなと感じた。

ショーン・ヤングがこの探偵映画のオチに使われているが、そのひどい使われ方に唖然とした。ブレードランナーのレイチェル役のイメージが強いが実はプッツン女優(なつかしい表現)でも有名らしい。それにしてもこれはひどい。監督のコメンタリでジムキャリーのアイデアだったことがわかる(ジム・キャリーは脚本にも参加しているがこれ1本のみ)が監督自身はやりすぎたと後悔しているニュアンスだった。

続編「ジム・キャリーのエースにおまかせ」も作られたが監督はスティーヴ・オーデカーク(「親指スター・ウォーズ」)に代わっている。