穴/HOLES/★★★

4世代に渡る因縁話のファンタジー。でも原作と読まないと良さはわからない。
穴/HOLES [DVD]
ルイス・サッカーの傑作児童文学を豪華キャストで映画化した日本劇場未公開の痛快ファミリー・アドベンチャー」(by allcinemaOnline)だそうで、原作は読んだことがないが脇役陣が豪華(シガーニー・ウィーヴァージョン・ヴォイトパトリシア・アークエット)なのは原作がよほどいいからだろう。

ただし映画はそれほど良くできているとは思わなかった。主人公は延々といじめられるし、過去の出来事と現在が交錯してなかなか繋がらないし、砂漠のど真ん中で大ピンチになるし、ちっともいいことはないけれど終盤から一気に謎解きも含めた幸運の嵐で最後は大ハッピーで終わる。

原作を書いたルイス・サッカー自身が脚本も手がけているからか、どこか原作を映像化して
いるだけで、「映画」にはなりきれていない感じを受けた。と思ったら案の定ここ(http://www.coda21.net/eiga3mai/text_review/HOLES.htm)でストーリーを読んで、初めて色々な事柄が実は繋がっている事に気がついた。ここまで説明してもらって始めて判ったくらいだから、やはり原作を読んだ人向けの映画になっていると思う。

監督はアンドリュー・デイヴィス(「追跡者」)。原作(脚本)の映像化はしても、映画化は出来てない。