タイム・アフター・タイム/★★★

70年代SFの香り
タイム・アフター・タイム [DVD]
イデアだけでなく、細かいところまで描かれていて最近のご都合主義の映画とは一線を画す。この70年代の誠実さは心地よい。

ただ、どこかで見たようなパターン(未来は良くなると信じていたが、逆に悪くなっていたり、悪人のほうが未来に適応したりなど)が頻出するが、逆に以降の映画に多大な影響を与えていると考えるほうが妥当だろう(見たのが逆だからかえって新鮮味がないが・・・)

欲を言えば主人公が最後まで明かさないほうがドラマが盛り上がった気がするが、あのどんでん返し(新聞記事の誤りにり恋人が死んだと思わせるくだり)に繋がらないので、これはこれでよかったかも。
ただ最後の切り裂きジャックの退治方法はあくまでも主人公の知恵で解決してほしかった。
もう1つ、主人公の女性は一目ぼれする設定になっているのが弱い。このあたりは後発であるが「ある日どこかで」の方が感情移入できた。

現在女性(メアリー・スティーンバージェン)はどこかで見たことある人だなと思ったらBTTFⅢで未来を過去にひっくり返して同じ役をやっていた。知っていた人はニヤリとしたにちがいない。

今からみると物足りない感じがするが、タイムトラベル物では記念碑的作品であることは間違いない。