スリー・リバーズ/★★★

イデアは悪くないのに
スリー・リバーズ [DVD]
全員が警官という一族の中で正義感からいとこを告発し、仲間の警官から非難を浴びて孤立する刑事。
さらに女性を殺しては川に捨てる連続殺人事件が発生し、犯人を追う途中で逆に同乗していた父親を殺される。さらに告発したいとこは目の前で川に飛び込み自殺。止めに入ったもう一人のいとこは警察を辞めて失踪。
2年後、河川レスキュー隊に転属になった主人公が組まされたのは若いが有能な女性だった。

これほど面白い話なのに、映画は中盤あたりから失速し、肝心のラストで唖然。すっかり駄作になってしまった。
映画の始めは秀逸で、警察のパーティに父親を迎えに行った主人公がそのまま犯人逮捕のカーチェイスに入るあたりなど実に見事。

余談ですが、警官の親子が犯人を追いかけるカーチェイスなんて見たことありますか?。親父が「そこの通りから入れ」というと息子が「ほいよ」てな感じでハンドルを回すあたりなんて感涙物。これぞ映画って感じだったのに。

ブルース・ウィリスもいい感じだし、相棒のサラ・ジェシカ・パーカーも悪くない。でも肝心の脚本がだめ。まるで書きかけのプロットをあわてて脚本にしたような感じで、もう少し練ればいい作品なる素養は十分あったのだが。残念。